
旧帝大や難関私立大が中核を占める「学歴ピラミッド型」だったJR各社だが、新入社員の出身大学を見ると、異変が起きているという。 【ランキング】最新のJR3社の大学就職者数はこちら! * * * ■JRに入れば一生安泰? 「売り手市場が11年連続で続くなか、中堅大学からJRに就職する学生が増えているのです」 こう話すのは、大学ジャーナリストの石渡嶺司さんだ。 大学通信が2月に発表した「有名企業への就職者数ランキング2025」で、JR3社(JR東日本、JR東海、JR西日本)の結果が注目を集めている。 JR東の採用大学のトップは日本大(東京)の37人。次いで、早稲田大(同)の27人、東北学院大(宮城)の18人。東京大(東京)と東京電機大(同)が、17人で並んだ。 JR東海は、日大と慶應義塾大(東京)が15人で首位。続いて、名城大(愛知)が14人、京都大(京都)と芝浦工業大(東京)が13人となった。 JR西では、関西大(大阪)が17人で最多。2位は近畿大(同)の15人。続いて、大阪大(同)と同志社大(京都)と龍谷大(同)の3校がいずれも12人。京都大と立命館大(京都)が、ともに11人という順となった。 1987年に国鉄が分割・民営化され、発足したJR各社は、準公務員的なイメージが残り、「JRに入れば一生安泰」という「JR神話」が存在した。そのため、難関大学のエリート層がこぞって志望する就職先となっていたのだが、様相は変わりつつある。 象徴的なのがJR東海だ。1990年代から2000年代前半にかけて、JR東海は東大出身者の多さから「JR東大」とも呼ばれていた。だが25年、JR東海が採用した東大生は12人で6位。代わって慶大と日大がトップに立った。この動きを、どう読み解けばいいのか。 石渡さんが指摘するのは「学生優位の就職市場」だ。 「バブル期の1991年3月の大学卒業者に占める就職者の割合は81.3%でした。それが就職氷河期のどん底の2003年には55.1%まで落ち込みました。それが少子化と人材不足から15年には70%台に回復して以降、高水準を保ち、25年3月には77.0%と、バブル期とほぼ同水準にまで戻っています」
■進むJRの多角化も影響? こうして「超売り手市場」のなか、学生優位の状況が続いている。この状況を石渡さんは「採用氷河期」と表現する。 「学生優位の売り手市場が続いているため、JRは難関大の学生にこだわる余裕がなくなっています」 それは、難関大側の「JR離れ」の裏返しでもあるという。 「売り手市場の今、難関大の学生は、特段の問題がなければ容易に就職できるため年収の高い総合商社やシンクタンク、外資系企業などを選ぶ傾向があります。JRは『安定した優良企業』ですが、年収面で突出しているわけではありません」(石渡さん) 就職四季報(2027-2028年版)によると、三菱商事の平均年収は2033万円、野村総合研究所は1321万円。一方でJR東は767万円、JR東海は810万円、JR西は684万円。もっとも、JRは現場職として高卒採用を大量に行っていて、単純に比較はできない。だが、この数字も独り歩きし、人気低下につながっているという。 こうして難関大出身者がJRを敬遠するなか、存在感を増しているのが中堅大だ。 JR東で日大がトップになった理由について、「理工学部と生産工学部の存在が大きい」(同)。 両学部ともJRからの評価が昔から高く、就職氷河期でも一定数採用されていた。その実績に加え、「超売り手市場」による文系学部からの総合職採用も積み重なり、37人の入社となっているとみられる。
■“学歴”より“適性” を重んじる時代 同じくJR東で3位となった東北学院大は、東北エリアではトップクラスの私立大。工学部を持つ総合大学で、技術職として一定数が採用されている。地元での就職を希望する優秀な学生を確保したいJR側のニーズとも合致しているという。 JR東海で3位に入った名城大も、構図は似ている。中京エリアの大規模総合大学として理工学部が評価され、地元・名古屋の有力校として採用に好影響がある。 JR西で上位にランクインした関西大、近畿大、龍谷大についても、石渡さんはこう話す。 「いずれも、理系学部と文系学部を持つ総合大学です。理系学部からの技術職採用と、文系学部からの総合職採用が合算され、上位を占めています」 もう一つ、見落とせない視点がある。中堅大の学生にとって、「JRはちょうどいい就職先」(同)として映っているようなのだ。 総合商社やシンクタンクなど誰もが知る大企業は、中堅大の学生が受けようとすると、親から「周りがエリートばかりなのに、あなたは大丈夫なの?」と心配されることが少なくない。だがJRなら知名度は高く、安定していて、実力次第で手が届く。そのため、理想的なキャリアの着地点となっているという。 「JR側にとっても、中堅大の人材は魅力的に映り始めています。鉄道事業も突き詰めれば接客業に近い。コミュニケーション能力が高ければ、向いている場合もあります。勉強だけで融通が利かないより、現場で柔軟に動ける人材を評価する動きは、確実に広がっています」(同) 少子化と人材不足が続くなか、「採用氷河期」は当面解消されそうもない。石渡さんは、JRにおける中堅大の存在感は「間違いなく高まる」と断言する。 「中堅大のトップ層は、JR採用を支える中核になっていくでしょう」 かつてエリートが集った「JR神話」は姿を変えつつある。人材の多様化が求められるなか、JRでは“学歴”より“適性” を重んじる時代が、すでに始まっているようだ。 (AERA編集部・野村昌二)
野村昌二
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